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LinkStationのデータ復旧

障害のおもな症例・事例

(1)LinkStationが起動せず、認識もしない

バッファロー社のLinkStationを使用したときに、DIAGランプが6回点滅して起動しないケースがあります。この場合、ハードディスクのデータが破損し、リードエラーなどが起きている可能性が考えられます。この場合、データ復旧会社であれば、強制読み出しなどを行うことで、データを復旧させることができるケースもありますので、一度、ご相談ください。

(2)突然、データが見られなくなった

突然、LinkStationのデータが見られなくなってしまった場合、ヘッドクラッシュが発生している可能性があります。これはヘッドの損傷と磁性体剥離が起きている可能性がありますので、専門家による処置が必要です。直ちに専門家へのご相談をおすすめします。

(3)ファームウェア異常でネットワーク上に認識されなくなった

バッファロー社のLinkStationがファームウェアの異常を起こし、ネットワーク上に認識されなくなった場合、メーカーからはデータの初期化を推奨される場合があります。しかし、初期化した場合、LinkStationは使えても、記録しているデータは失われてしまいます。データ復旧会社でしたら物理的処理により、復旧できるケースがありますので、一度ご相談ください。

(4)ブルーのランプが点滅して認識しない

バッファロー社のLinkStationのランプがブルーに点滅してドライブを認識しない場合、ヘッドクラッシュが発生している可能性があります。こうしたクラッシュは、通常、データの消失を覚悟するケースですが、専門家による物理的な処理で構造情報を修復し、データを復旧できる可能性があります。

(5)電源を入れると前面のランプが赤く点滅する

電源を入れると、前面の「INFO/ERROR」ランプが赤く点滅する場合は、リードエラーが考えられます。このケースは正常動作が行われない状態で、データを取り出せなくなることもあります。しかし、物理的な処置により、復旧できる場合がありますので、専門家にご相談ください。

エラーメッセージは故障のサイン

LinkStationも購入から3年も経つと、いつ故障してもおかしくない状態になります。LinkStationは故障するとエラーメッセージを表示します。その際、ついつい行いがちですが「やってはいけない行為」があります。

障害でやってはいけないこと

(1)データの保存や書き込み

バッファロー社のLinkStationが故障した場合、画像、動画、音楽などのデータを新たに保存すると、故障したハードディスクを無駄に動作させ、状態をさらに悪化させてしまうことになります。これは、データ復旧の妨げにつながりかねないので、絶対にしてはいけません。

(2)データ復旧ソフトを使う

データ復旧のためのソフトはいくつかありますが、LinkStationのファイルシステムを熟知していない場合、使いこなすのが困難といわれています。

(3)電源を入れて使用し続ける

障害が起きたときに自分で直そうとして、無闇にデータ復旧ソフトを使ったり、リビルドしたり、何度も再起動をしないようにしましょう。無理な通電を行うことで、ハードディスクの状態が悪化するケースも考えられます。

LinkStationとは

LinkStation(リンクステーション)とは、パソコン周辺機器などを手がけるバッファローが販売している、LANに接続して複数のパソコンで利用する外付けハードディスクのことです。「ネットワーク対応ハードディスク」とも呼ばれます。

複数のパソコンで共同利用するLinkStationはCPU、OS、管理ソフト、LAN接続インターフェースなどを搭載しており、機能的には外付けハードディスクと言うよりサーバー(特定処理専用パソコン)に近いのが特徴です。

LinkStation普及背景と導入目的

LinkStationも2010年頃から家庭や小規模法人を中心に急速に普及しました。それには次のような背景があります。

家庭ではパソコンが「一家に1台」から「1人1台」の時代になると同時に、写真、ホームビデオ、音楽など大容量データの保存が多くなりました。これを個別パソコンのハードディスクなどに保存しておくと、重複保存などムダが多く、家族で必要なデータを共有するのも不便です。法人の場合も、全社共通の各種ドキュメント、資料、マスターデータなどを各社員が個別管理しているとムダが多く、業務効率も上がりません。

しかし、家庭でも法人でも各自が必要な時に必要なデータを読み書きできる「共有ファイル」があれば、こうした問題を解決できます。そうしたことから、LinkStationは「家庭・小規模法人向けの簡易ファイルサーバー」を目的に人気が一気に高まりました。

LinkStationのメリット・デメリット

では、具体的にLinkStationのメリットはどこにあるのでしょうか。

まずは設置の容易さです。

LinkStationには「LAN環境下の共有ファイルシステム」を自動的に設定する機能が搭載されているので、ブロードバンドルータやハブについているスイッチポートに接続するだけですぐに利用できます。

次はデータ共有のしやすさです。

家庭や法人で特定データを共有する場合、誰かのパソコン内に共有フォルダを作り、それを他の人が参照する方法があります。しかし、この方法ではそのパソコンが電源オフになっていると、誰も参照できません。LinkStationにそうした不便さはありません。

最後にディスク容量の調整です。

ディスク容量の過不足には個人差があります。例えば、Aさんは300ギガバイトで十分でも、Bさんは800ギガバイトを必要としており、各自の容量が600ギガバイトだったとすると、Aさんは300ギガバイトを持てあまし、Bさんは200ギガバイトの増設を必要としています。しかし、LinkStationの場合、この過不足を調整できるので、Bさんはディスク増設をせずに済みます。

ただし、LinkStationにも「データ伝送が遅い」という弱点があります。

データ伝送速度をインターフェースの理論値ベースで比較すると、内蔵ハードディスクが最大6Gbps、外付けハードディスクが同5Gbpsであるのに対し、LinkStationは1Gbpsになります。理論値なので内蔵ディスクの6倍もかかる訳ではありませんが、低速感があります。

料金プラン

弊社にデータ復旧をご依頼いただく際、調査料金は頂戴しておりません。また、成果報酬型システムを採用しておりますので、製品の復旧ができなければ、お客様に料金を請求いたしません。データ復旧をご希望のHDDが4台以上、あるいは仮想環境の場合は別途お見積もりをさせていただきます。
一般的なデータ復旧サービスの料金相場はこちらをご参考ください。

リカバリー価格

障害内容 復旧費(税別)
簡易障害 2万7,600円(税別)~
論理障害 15万6,800円(税別)~
物理障害 19万6,000円(税別)~
  • 「簡易障害」は、OSなどの起動ができないといった比較的簡単な障害を指します。修復はさほど難しくありませんから、料金も低めに設定されています。
  • 「論理障害」とは、機器自体は壊れていなくても、電磁的なデータ内容やファイルフォーマットの構造などが乱れたため、HDDがまともに機能しなくなることです。修復にはデータの読み込みやウィルス感染のチェックなど、緻密で専門的な作業が要求されます。
  • 最後に「物理障害」は、HDDが「物理的に」壊れたことを指します。その原因は、火災や水没、落下や踏みつけなどさまざまですが、いずれも復旧は困難です。

料金例(法人の場合)

障害例:上書き損傷/リードエラー
調査費用:無料
復旧費用:141,120円(税別)〜176,400円(税別)
※パートナー優待割引、メーカー優待割引率による変動あり

以下のような症状の場合はこちらの料金の可能性がございます。
※調査した結果障害内容が異なる場合、復旧料金も異なります。

LinkStationが起動せず、認識もしない
突然、データが見られなくなった
ファームウェア異常でネットワーク上に認識されなくなった
ブルーのランプが点滅して認識しない