EqualLogicのデータ復旧可能型番と料金
Dell EqualLogic製ストレージで発生する不具合について
デル社が提供しているiSCSIストレージ「Dell EqualLogic」シリーズは、最新の自動化機能や耐障害性に優れたストレージです。迅速な導入が可能なこと、構築や管理が比較的容易なことも相まって、Dell PowerEdge(サーバー)PowerVault/EqualLogic(ストレージ)のような構成で導入する企業が増えてきました。当然、普及と同時に「HDDの故障」や「RAIDの障害」といった機器由来の障害、「ストレージ設定の上書き」「ボリュームの削除」「スナップショットの損傷や削除」といった人に由来する問題なども発生するようになっています。
これらの症状すべてに対処することは困難ですが、弊社はEqualLogicの内部構造解析ツールを使用。他社では困難とされる復旧作業を難なくこなすことができるようになりました。
対応可能な型番(EqualLogic)
型番 |
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PS4100E PS4100KV3,5 PS4110E PS4110KV3,5 |
PS-M4110-E PS-M4110-X PS-M4110-XV PS-M4110-XS |
PS6100-E PS6100-X PS6100-XV PS6100-S PS6100-XS PS6100-XV3,5 |
PS6110-E PS6110-X PS6110-XV PS6110-S PS6110-XS PS6110-XV3,5 |
PS6500-E PS6500-ES PS6500-X PS6510-E PS6510-ES PS6510-X |
FS7500 FS7600 |
EqualLogic製品で実際にあった障害内容
EqualLogicのストレージも、他社の物と同様に、複数のHDDを連結して1台のHDDと見なすシステムです。このため、1台のHDDに問題が発生すると、システム全体に波及してしまう弱点を抱えています。
EqualLogic PS6000E(1TB×16台)3機でストレージプールを構成していた例では、そのうちの1機にRAID障害が発生。その結果、アレイがオフラインとなってしまったため、一部のボリュームにアクセスできなくなってしまいました。
弊社では、まずすべてのHDDからクローンイメージを作成します。そのクローンイメージからRAIDとストレージプールを再構成しました。このときは復旧対象のボリュームも破損していたため、ファイル構造修復作業を行ってからデータ回収を実施、約2TBのデータを復旧することに成功しました。
また、EqualLogic PS 4000(300GB×14台)の管理ツールから、ボリュームを誤って削除してしまったという例もあります。そのとき削除されたボリュームにHyper-Vの仮想ファイル(VHD)が保存されていたことから、復旧は非常な困難が予想されました。
この事例では、まずすべてのHDDのクローンイメージを作成。その後、クローンイメージからRAIDとストレージプールを再構成しました。さらに、削除されたボリュームの構成情報を検索した結果、構成情報がすべて消失していることが判明。ファイル構造からの復旧は断念せざるをえませんでした。しかし、そこであきらめることなく、未使用領域からヘッダ回収を実施したところ、約440GBのデータを復旧することができました。
料金プラン
リカバリー価格
障害内容 | 復旧費(税別) |
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簡易障害 | 2万7,600円(税別)~ |
論理障害 | 15万6,800円(税別)~ |
物理障害 | 19万6,000円(税別)~ |
- 「簡易障害」は、OSなどの起動ができないといった比較的簡単な障害を指します。修復はさほど難しくありませんから、料金も低めに設定されています。
- 「論理障害」とは、機器自体は壊れていなくても、電磁的なデータ内容やファイルフォーマットの構造などが乱れたため、HDDがまともに機能しなくなることです。修復にはデータの読み込みやウィルス感染のチェックなど、緻密で専門的な作業が要求されます。
- 最後に「物理障害」は、HDDが「物理的に」壊れたことを指します。その原因は、火災や水没、落下や踏みつけなどさまざまですが、いずれも復旧は困難です。
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