Dellのデータ復旧可能型番と料金
Dell EMC製ストレージで発生する不具合について
古くからIT機器を手掛けてきたDell EMCの製品は、かつては大企業向けの大規模で高価な物がほとんどでした。しかし、ファイルサーバーの統合やデータ保護などの観点から仮想化サーバーの需要が高まり、同社が展開する共有ストレージも手に届きやすいエントリーモデルが用意されるなど、一般企業にもDell EMCのサーバーが置かれるようになっています。(このDell EMCのサーバー製品はPowerEdgeという名前でラインナップされています)
しかし、それは同時にストレージのハード的な問題(HDDの障害やRAIDの障害)、人為的な問題(ストレージ設定の上書き、ボリュームの削除、スナップショットの損傷と削除)にもつながっています。これらの問題が同時に発生することもあり、他社のストレージ同様、復旧の難度は相当高く、一般的なPCやサーバーのデータ復旧を行う会社でも対応できるところはまだ少ないのが実情です。
こうした問題に対し、ストレージ用のOS(FLARE、DART、VNX OEなど)の内部構造解析ツールを使用。Dell EMCのストレージで発生した諸問題を解決してきました。
対応可能な型番(Dell EMC)
シリーズ名 | 型番 |
---|---|
VNX | VNX5200 VNX5400 VNX5600 VNX5800 VNX7600 VNX8000 |
VNXe | VNXe1600 VNXe3200 |
Celerra | NS-120 NS-480 NS-960 NS-G8 NX4 |
CLARiX | AX150 AX150SC AX150i AX150iSC AX4-5F AX4-5I CX300 CX500 CX700 CX3-10 CX3-20 CX3-40 CX3-80 CX4-120 CX4-240 CX4-480 CX4-960 |
ISILON | S210 X200 X210 X400 X410 NL400 NL410 HD400 A100バックアップアクセラレータ A100パフォーマンスクセラレータ |
Dell EMC製品で実際にあった障害内容
EMC Celerra NS-120(1TB×42台)を導入している企業で、そのうちの2台のHDDが停止したため、複数のLUN(論理ユニット番号)がアクセス不能となったことがあります。その結果、LUNの一部を使用している複数のボリュームが利用できないという事態を引き起こしてしまいました。
お問い合わせを受けた弊社では、初めにすべてのHDDのクローンイメージを作成しました。そのクローンイメージからRAID、ディスクボリューム、スライス、ストライプボリューム、及びメタボリュームを再構成。その結果、利用できなくなったファイルシステムにアクセスが可能となりました。別の事例では、復旧対象のファイルシステムからデータ回収を実施、約1.4TBのデータの復旧に成功しています。
料金プラン
リカバリー価格
障害内容 | 復旧費(税別) |
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簡易障害 | 2万7,600円(税別)~ |
論理障害 | 15万6,800円(税別)~ |
物理障害 | 19万6,000円(税別)~ |
- 「簡易障害」は、OSなどの起動ができないといった比較的簡単な障害を指します。修復はさほど難しくありませんから、料金も低めに設定されています。
- 「論理障害」とは、機器自体は壊れていなくても、電磁的なデータ内容やファイルフォーマットの構造などが乱れたため、HDDがまともに機能しなくなることです。修復にはデータの読み込みやウィルス感染のチェックなど、緻密で専門的な作業が要求されます。
- 最後に「物理障害」は、HDDが「物理的に」壊れたことを指します。その原因は、火災や水没、落下や踏みつけなどさまざまですが、いずれも復旧は困難です。
お問い合わせ・お見積もりは無料で24時間受付しておりますので、お気軽にご相談ください。
また、オンサイト・出張データ復旧につきましてもご相談ください。