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SDカードが認識しない・読み込まない原因&対処法【コレで解決!】

SDカードは、スマートフォンやデジタルカメラ、ゲーム機などでよく使われる外部メディアです。本体は小型ですが1TB以上の大容量タイプも登場しており、仕事・プライベートを問わず利用するシーンは多岐にわたります。

そんなSDカードがある日突然、認識しなくなったり、データを読み込めなくなったりした場合はどうしたらいいのでしょうか?

今回は、SDカードが認識しなくなる原因と対処法をはじめ、保存したデータを取り出したい場合の復旧方法をご紹介します。

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SDカードが認識しない・読み込まない原因とは?

SDカードが認識しない・読み込まない原因とは?

SDカードに不具合が起こるタイミングはさまざまで、カード自体に衝撃を与えていない場合でも、突然認識しなくなってしまうこともあります。原因によって対処法も変わってくるため、まずは原因を特定することが大切です。

SDカードが認識しない・読み込まない場合、どのような原因が考えられるのかを見ていきましょう。

対応していないSDカードの接続

SDカードは容量によって規格が異なり、未対応の電子機器ではカードの認識ができないことがあります。容量別のカードの種類は、以下の表のように分類されています。

<容量とカードの種類>

容量/主な用途パソコン・デジタルカメラ・テレビなどスマートフォン・タブレット・ゲーム機など
~2GBSDカードmicroSDカード
4GB~32GBSDHCカードmicroSDHCカード
64GB~SDXCカードmicroSDXCカード

例えば、SDXCカード対応の電子機器は、SDカードとSDHCカードも使用できます。一方、SDカードのみ対応の電子機器では、SDHCカードとSDXCカードは使用できません。

SDカードの物理障害

物理障害とは、SDカード自体が物理的に破損することによる故障・障害のことを指します。原因は、落下、衝撃、水没、落雷、経年劣化などです。外見に損傷が見られない場合でも、内部の基盤などが破損していればSDカードを認識できません。

原因例【破損・水没・寿命】

物理障害の分かりやすい症状としては、「SDカードが折れた」「接続部が破損した」などが挙げられます。

メモリカード類は非常にコンパクトかつ薄く設計されていることから、頻繁に抜き差しを行っているうちにカードが折れ曲がってしまうというリスクが常につきまとうのです。特に、接続部はもろい構造になっている傾向にあるので、向きを間違えて強引に差し込むと接続部分を損傷しかねません。

また、見た目では分からない内部基盤の故障も考えられます。例えば、水没による電気回路のショートや経年劣化によるチップの寿命などです。

SDカードの論理障害

論理障害とは、システムファイルの破損や人為的ミスによるデータ削除などが原因の障害です。カード自体はパソコンなどで認識されるので物理的には壊れておらず、「データへのアクセスができない」「フォルダを開けない」「ファイルを操作できない」などの症状が出ます。

原因例【ウイルスに感染した】

スマートフォンやパソコンなどがコンピュータウイルスに感染後、接続したSDカードもウイルスに冒されることがあります。ウイルス感染したSDカードは、システムファイルが壊れて認識できなくなってしまったり、ウイルスが勝手にデータを操作してしまったりすることもあります。

原因例【正しくフォーマットされていない】

フォーマットされていないSDカード、あるいはスマートフォンやパソコンのOSが対応していないファイルシステムでフォーマットされたSDカードの場合、データを認識できないことがあります。

例えば、Windowsパソコン専用のファイルシステムに合わせてフォーマットしたSDカードは、macOSでは読み込めません。このような場合は、接続時にフォーマットを促すメッセージが表示されることもあります。

原因例【不良セクタが発生している】

不良セクタとは、何らかの理由でデータの書き込みや読み込みができなくなった領域のことです。SDカード内に不良セクタが発生すると、エラーメッセージが表示されてアクセスできなくなることがあります。

データを読み書きするほど不良セクタが増える傾向にあり、長期間使っているSDカードや異なるデバイスで使いまわしているSDカードで生じやすい症状です。

SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法

SDカードが認識しない・読み込まない場合の対処法

SDカードが認識しない・読み込まない原因はさまざまですが、不具合が生じた際は、まずは論理障害か物理障害かを切り分けることが大切です。その上で適切な対処を行うと再認識する可能性が高まります。

ここからは、SDカードが認識しないときに行うべき対処法を解説しましょう。

SDカードに傷がないか確認する

まずは、SDカードの外見から傷の有無を確認します。SDカードは薄くて繊細な記録媒体のため、普通に扱っているつもりでもダメージを受けていることがあります。金属端子に傷がないかも確認しましょう。

損傷がある場合には物理障害が発生している恐れがあります。物理障害が発生しているSDカードは、自分で修復したり保存データを救出したりするのは難しいため、専門家へ相談するのがおすすめです。

デバイスのポートとSDカードを掃除する

SDカードの端子部分やデバイスのポートにゴミや汚れ、ホコリなどが付いている場合、SDカードが正しく認識されないことがあります。このような場合には、取り扱いに注意しながら掃除をしましょう。

掃除するときには水や洗剤を使ってはいけません。飛沫が付着する恐れがあるため息を吹きかけるのも避けましょう。ハンディクリーナーなどでホコリやゴミを吸い取り、付着した汚れは綿棒などで丁寧に拭き取るのがおすすめです。ゴミやホコリの付着を防ぐために、普段からSDカードをケースに保管するのもいいでしょう。

他の機器でSDカードが認識されるか確認する

原因がどこにあるのかを特定するため、SDカードを他の機器に接続し、認識されるかを確認しましょう。他の機器でもSDカードを認識しない場合には、SDカード側に問題があると考えられます。

一方、他の機器ではSDカードが正常に認識される場合は、SDカードを認識しなかった機器に原因がある可能性が高くなります。故障やファイルシステムの異常などが疑われるため、機器メーカーや専門家へ相談しましょう。

SDカードの規格を確認する

先述したように、SDカードはSDカード・SDHCカード・SDXCカードの3つの規格に分かれています。読み取り側の機器が非対応の規格の場合にはSDカードを認識してくれません。取扱説明書などで対応しているSDカード規格を確認してください。SDHCカードが登場した2010年頃より前の機器では、SDHCカードとSDXCカードを認識しない可能性が高いでしょう。

再起動する

スマートフォンやパソコンなどデバイスの不良が原因である場合は、再起動してみるとSDカードが認識できるようになる可能性があります。これは再起動によってデバイス内部のメモリがリフレッシュされ、SDカードを読み込む機能が正常に動作するようになるからです。

ただし、何回も再起動するのは避けましょう。故障の種類によっては、むやみに通電させると内部基盤やファイルシステムの損傷が大きくなる恐れがあります。

認識しない・読み込まないSDカードへのNG操作

認識しない・読み込まないSDカードへのNG操作

SDカードが認識しないときには避けたほうがいい操作があります。知らずにその操作を行うと、SDカードや機器の障害を深刻化させかねません。代表的なNG操作について解説します。

SDカードの抜き差しを繰り返す

スマートフォンやパソコン、カードリーダーなどの機器に挿したSDカードが認識しない場合、何度も抜き差しすることは避けましょう。認識しない原因が、「スロットの奥までSDカードが差し込まれていなかった」といった接続不良であれば、ほとんどは1回の抜き差しで復旧するからです。

障害が起きているSDカードを何度も抜き差しすると、システムファイルやデータが壊れるリスクが高まります。また、抜き差ししているうちに他の接続部が傷ついてしまい、物理障害の悪化を招く恐れもあるのです。

再起動を頻繁に繰り返す

SDカードが認識しない・読み込まないといったトラブルを解決するために再起動は有効ですが、繰り返し再起動を行うことで故障が悪化してしまうこともあります。シャットダウンと起動は、機器に大きな負担をかける処理だからです。

再起動の繰り返しで障害が深刻化するとデータを失う可能性も高まるため、1回の再起動で解消されなかった場合は、他の対処へ切り換えるべきでしょう。

静電気に触れる

SDカードは電子機器のため静電気は大敵です。乾燥しやすい時期に、静電気が帯電した手でSDカードを受け渡してしまいデータが消えてしまうというケースもないとは言い切れません。

そのため、1人で扱う場合でも可能な限り静電気対策を講じましょう。例えば、「作業前に手を水で洗う」「乾燥した環境ではSDカードを扱わない」「静電気防止の手袋を装着する」などです。

フォーマットやチェックディスク

SDカードのファイルシステムを修復する方法として、フォーマットやチェックディスク(Windowsのユーティリティ機能)がありますが、保存してあるデータの救出を優先する場合には、絶対に実行してはいけません。

フォーマットはSDカードのデータを全消去して初期化することになりますし、チェックディスクを行うことで故障が悪化してしまうリスクがあります。SDカードを認識するようになっても中のデータが消えてしまっては意味がありません。

認識しない・読み込まないSDカードのデータ復旧方法

認識しない・読み込まないSDカードのデータ復旧方法

SDカードが認識せず読み込めなくなってしまっても、中のデータを取り出せる場合があります。データを取り出すには、「データ復旧ソフトの利用」または「データ復旧専門業者へ依頼」という方法が有効です。

それぞれの復旧方法について解説します。

データ復旧ソフトを利用

軽度の論理障害の場合は、データ復旧ソフトで復旧できる場合があります。使い方は比較的簡単で、データ復旧ソフトを購入してパソコンなどへインストールした後、データ復旧ソフトの画面に沿ってデータの復元を実行できます。

ただし、手軽に入手できる一方で、安易に実行すると障害を深刻化させてしまうこともあるため慎重な判断が必要です。

また、フリー版(無料)のデータ復旧ソフトもありますが、「メディアのスキャンと結果表示はできても復元作業まではできない」「復旧可能な容量が制限されている」などの仕様制限がかけられていることが多いです。さらに、データ復旧ソフトでは物理障害に対応していません。

データ復旧ソフト(HDDの場合)については、以下の記事で詳しくご解説していますのでご覧ください。

データ復旧専門業者に依頼

SDカードに大切なデータを保存している場合には、データ復旧サービスを利用するのが安心です。豊富な経験とノウハウを持っているプロが復旧作業にあたるため、データを失ってしまうリスクを最小限に抑えられます。また、データ復旧業者であれば物理障害が生じたSDカードにも対応可能です。

データ復旧専門業者によってサービス内容や料金、申込方法などが異なるため、事前に業者のリサーチを行って慎重に選定しましょう。

データ復旧業者が行うデータ復旧については、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

認識しなくなったSDカードのデータを救出したいときは専門業者へ相談を!

認識しなくなったSDカードのデータを救出したいときは専門業者へ相談を!

SDカードが認識しなくなる原因はさまざまですが、ここでご紹介したような対処法がいくつかあります。自分でも対処できるケースもありますが、知識がない場合には安易な対応は避けましょう。永久にデータを失ってしまう恐れがあるからです。

大切なデータをSDカードから取り戻したい場合には、経験豊富で実績のあるデータ復旧専門業者へ相談することをおすすめします。SDカードが認識しない・読み込めないという故障が発生したときには、SDカードのデータ復旧・復元のスペシャリストがいるA1データにお任せください!