記憶媒体(記憶メディア)とは?
電子機器をビジネスや趣味などに活用するうえで、データを保存する記憶媒体は欠かせない存在です。電子機器そのものだけにデータを保存すると、万一のトラブルで全てが消失してしまう可能性がありますが、記憶媒体を使えばそのような心配もなくなります。こちらでは、記憶媒体の基礎知識から利用における注意点を解説しますので、ぜひ今後の参考にしてください。
記憶媒体ってなに?
記憶媒体とは、パソコンなどの電子機器のデータを保存するツールのことです。上手に活用すれば、データ消失によるトラブルを防いだり、より多くのデータを保管したりできるようになります。
また、記憶媒体の種類は多岐にわたりますが、大別すると、磁気を用いて記録するもの、光(レーザー)を用いて記録するものの2種類です。前者の代表例はフロッピーディスク、後者の代表例はCD-ROMになります。使用する電子機器によって対応する記憶媒体は異なりますので、あらかじめ知識を身に付けておくと便利でしょう。
主な記憶媒体について知っておこう
記憶媒体を利用するときに最適な選択ができるように、近年主流の記憶媒体について下記にまとめました。
ハードディスク(外付けハードディスク)
パソコンに内蔵されている記憶媒体がハードディスクです。磁気を用いてデータを保存します。パソコンに内蔵されていない「外付けハードディスク」と呼ばれるタイプもあります。外付けハードディスクは、USBポートなどを介してパソコンと接続して活用します。
ハードディスクの特徴は、なんといっても大容量であることです。趣味の範疇では使い切れないほどの製品も珍しくはありません。ただ、寿命がほかの記憶媒体に比べて短いといわれており、3~5年程度で故障してしまうケースもあります。
光ディスク(CD-R/RW、DVD-R/RW)
レーザーを用いてデータを保存するCDやDVDのことを光ディスクといいます。長期保存に強く、高温多湿な場所を避けて保管すれば100年以上もデータを保存し続けることが可能だとされています。しかし、容量がさほど多くはないために、大量のデータを保存するにはいくつもの光ディスクが必要で、管理が面倒です。
フラッシュメモリ
デジタルカメラやスマートフォンにも使用されているSDカードおよびUSBメモリのことを指します。コンパクトで持ち歩きやすいため、データ移動に最適です。データの長期保存も可能ですが、読み書きの回数に限りがあるため、頻繁にデータを入れ替える方は利用回数に配慮しなければなりません。また、接続端子部分が破損しやすい点にも注意です。
過信は禁物!記憶媒体を使用する際の注意点
記憶媒体にデータを保存すれば、間違いなく安心かといえばそうではありません。記憶媒体の種類によっては寿命で故障してしまうこともありますし、何らかの拍子で破損してしまう可能性があるからです。特にコンパクトなフラッシュメモリは、紛失のおそれもあるでしょう。万一記憶媒体を紛失してしまった場合、情報の漏洩などのトラブルに発展することもあるので、取扱いにはくれぐれも注意するようにしてください。
記憶媒体は電子機器にとって欠かせないツールではありますが、取扱いには慎重になる必要があります。どの記憶媒体でも故障などのリスクを秘めているので、全幅の信頼をおくべきではないでしょう。思わぬトラブルを防ぐためにも、2重にバックアップをとることをおすすめします。