サーバーの種類と社内サーバーの管理方法とは?
企業において、サーバーは宝といっても過言ではありません。どんなサーバーを利用し、どう管理するかは非常に重要な問題です。そこで今回は、企業のサーバーの種類やサーバーの管理方法についてご説明します。
ホスティングサーバーとオンプレミスサーバーの違い
企業のサーバーといえば、ホスティングサーバーとオンプレミスサーバーの2つが挙げられます。それぞれにメリットとデメリットがあるため、特徴を理解した上で利用しましょう。
ホスティングサーバーとは、インターネットを経由して利用するサーバーのことで、クラウド型と呼ばれることもあります。自前でサーバーを用意する必要がないため、初期費用を安く抑えることができるほか、導入期間を短くできることが大きなメリットです。
また、サーバー管理を外注できるため、管理工数を削減することもできます。ただ、自前で管理していないことから、セキュリティ面で不安を感じ、利用を差し控える企業も多いようです。
一方、オンプレミスサーバーとは、自前で用意するサーバーのことで、ハードウェアの購入からシステムの構築、サーバー管理までを自社で一手に行う必要があります。初期費用や管理工数がかかるほか、導入までに時間がかかるのがデメリットです。
しかし、ホスティングサーバーのように毎月決まった月額費用がかからない点や、自由にカスタマイズできる点が大きなメリットといえます。また、自社でサーバー管理できるという点で、セキュリティ上の理由からオンプレミスサーバーを利用している企業も多いようです。
会社内にある主なサーバーとおすすめの管理方法
1.メールサーバー
社内の電子メールに関するサーバーのことです。機密情報を多く含むことから、オンプレミスサーバーで対応している企業も多いです。
中には機密性の高いアーカイブのみをオンプレミスサーバーで管理し、そのほかのアーカイブをホスティングサーバーで管理するケースもあるようです。
2.Webサーバー
ホームページを管理するサーバーです。ホームページを細かくカスタマイズするのであればオンプレミスサーバーがおすすめです。
3.グループウェアサーバー
企業内の情報共有やコミュニケーションを図るために必要なサーバーです。主な機能として、掲示板やスケジュール管理などが挙げられます。近年さまざまなクラウド型グループウェアサービスが提供されていることもあり、Webサーバー同様、ホスティングサーバーを利用する企業が増えています。
4.ActiveDirectoryサーバー
社内のパソコンを一括で管理するためのサーバーです。社内のパソコンの設定やアカウント、パスワードなど、機密性の高い情報を管理するため、オンプレミスサーバーを利用する企業がほとんどといってよいでしょう。
5.DNSサーバー(社内)
社内におけるIPアドレスやドメイン名の名前解決のために必要となるサーバーです。あくまで社内ネットワークの名前解決(コンピューター、ネットワーク機器の名前からアドレスを導き出すこと)のためのサーバーのため、オンプレミスサーバーで管理する企業が多いようです。
6.ファイルサーバー
社内のファイルを管理するサーバーです。セキュリティ上、オンプレミスサーバーで管理している企業が多いようです。
7.基幹システムサーバー(DB)
会社内の業務に関連するDBの場合は、社内事情に合わせてカスタマイズがしやすい点や、ハイスペックなサーバーが要求されることから、オンプレミスサーバーで管理する企業が多いようです。
サーバーに関するトラブルは、企業の信用を左右する重要な問題となることがあります。各サーバーのメリット、デメリットを理解した上で、きちんと管理しましょう。