HDDやRAIDのデータ復旧なら【A1データ】

ハードディスク(HDD)の寿命とは?診断方法やソフトを紹介

ハードディスク(HDD)の寿命とは?診断方法やソフトを紹介

ハードディスク(HDD)は、パソコンやサーバなどのデータ保存をはじめ、テレビ録画やデジタルカメラの撮影データなどを保存するための記録装置です。
ビジネスシーンやプライベートで広く普及していて取り扱う機会も多く、「ハードディスクにも買い替え時期があるのか知りたい」「長持ちさせる方法を知りたい」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、ハードディスクの寿命をはじめ、故障する要因、長持ちさせるポイント、診断方法などについて解説します。

データ復旧はどの業者に依頼すればいいの?そんなお悩みを解決します。

データ復旧を初めて依頼するがどの業者に依頼すればわからない、費用の相場がわからない。そんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
当社A1データは日本で初めてデータ復旧サービスを提供した会社です。データ復旧業界で最も古い業界の長だからこそ、業界のすべての会社の特徴やその会社の実態を把握しています。お客様の壊れた機器の症状と損傷具合から、適切な費用がどの程度でどの業者なら治せるのかをアドバイス致します。

データ復旧はどの業者に依頼すればいいの?そんなお悩みを解決します。
データ復旧に関しての
お問い合わせをする

ハードディスク(HDD)の寿命はどれくらい?

ハードディスク(HDD)の寿命はどれくらい?

一般的にハードディスクは、どの程度持つものなのでしょうか?そこで始めに、ハードディスクの寿命についての考え方と、寿命がある理由について見ていきましょう。

ハードディスクの寿命は3~5年程度

ハードディスクの寿命は、一般的に平均して3~5年程度といわれています。ただ、ハードディスクのメーカーや種類、利用環境によってこの寿命は大きく変わってきます。ハードディスクを使用する時間が長いほど故障の確率が高くなるというのが一般的ですが、1日の使用時間が少なければ安全というわけではありません。

電源のオン・オフによってハードディスクに負荷がかかるため、起動時に故障しやすいともいわれています。となると、毎日1~2時間使用して、そのたびに電源をオン・オフするよりも、24時間つけっぱなしの方が壊れにくいともいえます。

最終的には「運」という面もあるのですが、利用環境としては、ハードディスクは熱に弱いので、暑い環境での使用を避けることや、排熱やエアーを使用してのホコリ除去などを実施することで、寿命を延ばす確率を上げていくことが大切です。

ハードディスクに寿命がある理由

ハードディスクは精密機器です。ハードディスクの中にはデータを保存する円盤状の磁気ディスクが入っていて、データを読み書きするときは、モーターで高速回転しているその磁気ディスクに、磁気ヘッダと呼ばれる部品を用いて読み書きするという仕組みになっています。

ハードディスクはこのような仕組みでできていることから、長時間の使用によって部品の摩耗や劣化が発生し、それがハードディスクの寿命へとつながるのです。

ハードディスク(HDD)の故障の兆候や原因

ハードディスク(HDD)の故障の兆候や原因

ハードディスクに寿命があるのであれば、その寿命を事前に予測することはできるのでしょうか?先に触れたように、おおよその寿命は3~5年という点を念頭に置きながらも、日々ハードディスクの様子を気にかけていると、故障の兆候から寿命が予測できる場合があります。
ここからは、一般的にいわれている故障の兆候や原因について見ていきましょう。

データが読めなくなる「論理障害」

ハードディスクの故障タイプの一つに「論理障害」があります。論理障害とは、データを保存した場所の領域に何らかのエラーが起こり、データが読み込めなくなる障害のことです。OSのエラー、ファイルやシステムファイルの破損などが原因で、ハードディスクは稼働しているものの「使えない」状態となります。

なお、HDDをフォーマットしたり、データを削除したりなど、人為的なミスなどの場合も論理障害に該当します。

■論理障害の兆候・予兆

論理障害が発生する兆候として、新しいソフトウエアのインストールやアップデートをしていないにも関わらず、「いつもに比べて処理が重くなったように感じる」というものがあります。「普段使っているファイルの破損やエラーが発生する頻度が上がる」といったことも挙げられます。

普段使っているパソコンだからこそ、「なんだかいつもと違うな」と感じることがありますが、それこそが論理障害の兆候である可能性が高いです。

■論理障害の主な原因

論理障害が発生するその主な原因としては、意図しないデータの消去やフォーマットといった人為的なもの、あるいはファイルシステムが読み込めなくなったために起こるシステム的なものがあります。人為的な原因としては、誤動作によって必要なデータを削除してしまう、誤ってディスクをフォーマットしてしまうといったことが挙げられます。

データを削除してしまった場合は、落ち着いて、何もせずにそのまま専門業者に依頼するのが賢明です。大事なファイルを消してしまったからといって、闇雲に処置を重ねてしまうとデータの痕跡すら消えてしまい、復元が難しくなってしまいますので注意しましょう。システム的な原因としては、プログラムの不具合やファイルの破損、ファイルシステムへのダメージが挙げられます。

ファイルシステムとは、ディスクのどこにどのファイルがあるかを管理しているものです。このファイルが破損すると、どこに何があるか分からなくなりディスクが読み込めなくなってしまうのです。この場合は、エラーチェッカーなどを使うことで復元が可能な場合があります。

ハードディスク(HDD)が物理的に破損する「物理障害」

「物理障害」とは、ハードディスクのディスク自体やHDD内の部品が、物理的に破損するために起こる障害のことです。物理障害の場合には、異音や焦げ臭いニオイといった症状や、ディスクが認識されないといったことが発生します。論理障害と違って物理障害は部品などが物理的に破損しているため、個人での復旧作業は困難で、専門業者への依頼が必要となるケースが多いでしょう。

物理障害の兆候・予兆

物理障害の場合には、異音や異臭の他に「システムが起動しなくなる」「システムがフリーズする」といった症状が頻繁に発生します。「パソコンを使っているとカタカタと音がする」「焦げ臭いニオイがする」といったときには物理障害を疑いましょう。また、「最近よくシステムがフリーズする」「起動しないときがある」といった症状が見られたときも注意が必要です。

このようなときは、物理障害の可能性もあることを意識し、重要なファイルはバックアップをとっておくことをおすすめします。

■物理障害の主な原因

物理障害が発生する主な原因は、高所からの落下や水没といった物理的な衝撃、長年の使用による劣化いわゆる経年劣化などです。ハードディスクは精密機械であり、細かな部品が多く組み合わさってできています。そのため、衝撃には弱く、「運搬中に落下させてしまった」「ぶつけてしまった」という場合には、物理障害が発生する可能性が高くなります。

また、電源が入っている間は常にディスクが高速で回転しているため、摩耗などの劣化は避けられません。長年、同じパソコン(内蔵・外付けハードディスク)を使用していると経年劣化を招き、それが物理障害の原因となります。

ハードディスク(HDD)の故障の兆候があった際の注意点

お使いのハードディスクで故障の兆候が見られた場合、どのようなことに注意したらいいのでしょうか?
まずは、過度に負荷をかけないよう注意することが重要です。最低限のバックアップをとったら、なるべくそのハードディスクは使わないようにしましょう。使い続けることでさらに負荷がかかり、物理障害の度合いが進んでしまうことが懸念されるためです。

ハードディスク(HDD)の寿命を長持ちさせるポイント

ハードディスク(HDD)の寿命を長持ちさせるポイント

大切な情報を保存しているハードディスク。その寿命を長持ちさせるポイントについて見ていきましょう。

丈夫で信頼性の高いHDDを使う

ハードディスクの寿命を長持ちさせるポイントの一つとして挙げられるのは、丈夫で信頼性の高いハードディスクを使うことです。当たり前のように思われるかもしれませんが、そもそも信頼性の低いハードディスクを使っていると、どんなに注意していても早く寿命がきてしまうことは明白です。

購入しようとしているハードディスクに関する評判・クチコミを事前に調べたり、メーカー保証やサポートがしっかりしている物を選んだりするなど、使い始める前段階での情報収集にも気をつけましょう。

発熱しないように対策する

ハードディスクに限らず、パソコンの周辺機器のような精密機械は熱に強くありません。しかし、パソコン稼働時の内部はかなり熱くなり、内蔵ハードディスクともなれば高温にさらされてしまいます。

一般的にパソコンの内部は排熱処理もされていますが、ファンの前に物を置いて排熱を邪魔してしまっては意味がありません。「パソコンの周りは適切なスペースを空ける」「空調を効かせて、パソコンの周囲を適正な温度に保つ」といった注意が必要です。

ボタンではなく画面上で電源オフする

ハードディスクの電源を落とす際にも、寿命を延ばすポイントがあります。それは、画面上の操作でシャットダウンすることです。パソコンであれば、OSのシャットダウンを画面上で行うことで、適切な処理でハードディスクの電源を落としてくれます。NASのような外部ハードディスクであれば、パソコンから管理画面にログインしてシャットダウンします。

パソコンやハードディスクについている物理的なボタンでシャットダウンすると、適切なシャットダウン処理が行われず、不具合の原因にもなり得る強制終了に…。ハードディスクに傷をつけてしまう場合もあるので注意しましょう。

定期的に掃除する

ハードディスクはカバーなどで防護されているものの、パソコンや外部ハードディスクが設置されている環境によっては、ホコリがたまる場合があります。ファンや排気口にホコリがたまることで、適切な排熱がされずに内部に熱がこもってしまう可能性も。ハードディスクの寿命を少しでも延ばすためには、ハードディスク自体やその周囲を定期的に掃除して清潔に保つこともポイントです。

故障の兆候を感じたら早めに相談する

異音や異臭、パソコンの意図しない挙動など、ハードディスク故障の可能性がある場合はどこかに兆候が出ているものです。普段からパソコンやハードディスクの状態を気にかけるようにし、「何かおかしいな」と感じたら、早めに専門家に相談しましょう。

異変に気づきながらも対処しないでいると、突然、故障して大きな損害にもつながります。「まだ大丈夫だろう」と安易に考えず、早めに手を打つことがハードディスク故障による損害を防ぐ一歩となります。

ハードディスク(HDD)の寿命の診断方法

ハードディスク(HDD)の寿命の診断方法

ハードディスクの寿命を診断する方法があれば、故障する前に大切なデータのバックアップをとって、早めに新品に交換することも可能になります。
ここからは、ハードディスクの寿命を診断する方法について解説します。

ハードディスクの累計使用時間を確認する

冒頭で説明したように、ハードディスクの寿命時間は使用環境によって異なるため「何時間で寿命がくる」とは言い切れません。一般的には、10,000時間とも、25,000~35,000時間ともいわれています。

このことから、平均して3~5年を目安に寿命がくると考えておくのがよいのですが、ハードディスクは消耗品であると考えると、稼働時間が長くなるほど寿命が近づくことは間違いありません。そこで、ハードディスクの累計使用時間を確認して、目安にするのもいいでしょう。

ソフトウエアを使ってハードディスクを診断する

ハードディスクの寿命を診断する場合、ソフトウエアを使って診断する方法があります。インターネットで検索するとフリーで診断するソフトウエアもありますので、そのようなソフトウエアを使ってハードディスクの健康状態や使用時間などを計測し、寿命を診断するとよいでしょう。

音やニオイ、動作速度を確認する

ハードディスクに寿命がきている場合、異音がしたり焦げ臭いニオイがしたりする場合があります。そのような物理的な異常がないかを確認することで、寿命が近いかどうかを判断できます。
また、これまでよりもパソコンの処理速度やデータの読み書きの速度が遅いと感じているのであれば、それも寿命が近づいているサインかもしれません。

ハードディスクの製造年式を確認する

ハードディスクの寿命を診断する目安として、製造年式を確認する方法があります。そのハードディスクが製造されてから何年経っているかを確認して、寿命の目安となる3~5年以内かどうかを判断します。

ただし、ハードディスクには個体差があるといわれているため、あくまでも目安です。また、最近購入したパソコンであっても製造年式が古かった場合は、寿命が短くなる場合も考えられます。

ハードディスクのメーカーを確認する

ハードディスクはさまざまなメーカーで製造されていて、そのメーカーによって品質に差はあります。お使いのハードディスクのメーカーや型番を確認し、インターネットなどで検索してみましょう。

ハードディスクの品質についての詳しい使用情報や、特定の製造年によって注意が必要である旨の情報が出てくる場合があり、その情報をもとに寿命を推測できます。

パソコンの発売時期を確認する

ハードディスクの寿命を確認する場合に、使っているパソコンの発売時期を確認する方法があります。数カ月前に購入したパソコンでも、発売時期がそれよりもっと前の場合、たとえハードディスクが使われていなかったとしても、劣化している可能性があります。

「新品で買ったけれど、実は発売からかなり経っていた」ということも珍しくありませんので、そのパソコンの発売時期がハードディスクの寿命の判断目安になり得るのです。

寿命があることを理解してハードディスク(HDD)を使おう

寿命があることを理解してハードディスク(HDD)を使おう

ハードディスク(HDD)は、さまざまな部品によって組み立てられた精密機械であり消耗品です。そのため、ハードディスクには寿命があり、いつか壊れるときが来てしまいます。そのことを理解し、常にハードディスクの状態に注意をすることで、故障や寿命に備えることができます。

もし寿命の兆候が見られたり、故障が発生してしまったりした場合には、ハードディスクのデータ復旧・復元のスペシャリストのA1データにお気軽にご相談ください!