データ復旧用語集
データ復旧に関する用語は、パソコンや情報システムに関する専門用語が避けられないこともあり、必ずしも分かりやすいものとは言えません。
それでも、必要と思われる用語を解説しています。
ア行
アダプタ(Adapter)
システム装置とそれに接続するデバイスの間のインターフェイスとして働くデバイスで、たとえばSCSIアダプタなど。しばしば拡張カード、カードまたはボードなどの同意語として用いられる。また特殊なコネクタにも用いられる。
アプリケーション(Application)
応用。アプリケーションプログラム、アプリケーションソフト、アプリケーションパッケージなどの略称。
アーカイバ(Archiver)
一般的にデータを圧縮・解凍(圧縮されたデータを元に戻す)するためのツール。
アンジップ(Unzip)
アンジップするとは、zip形式で圧縮されたファイルを復元・解凍すること。
アンチウイルス(Anti-Virus)
コンピュータからウイルスを検出し、修復し、ウイルスに感染したファイルを取り除くソフトウエア
アンドロイド(Android)
スマートフォン、タブレット端末に使われているOSの一つ。Googleなどが中心となって作成した、Linuxベースのオープンソース・オペレーティングシステム。
イメージデータ(Image Data)
記録装置などに記録されたデータをファイルやフォルダーの構造を保った状態で1つのファイルにまとめたもの。例えば、CD-RのISOイメージファイルなどが該当する(XXX.ISO)。専用ソフトを使えば、CD-R媒体が無くてもPC上にCD-Rの内容が復元できる。
インターフェース(Interface)
コンピュータと周辺機器をつなぐ接続部分の総称。データ転送速度の向上に伴って、様々なコネクタ形状や規格がある。
ウイザード(Wizard)
ある手順を通じて順々にガイドしてくれる一連のダイアログ・ボックス。たとえは、あるグラフを書きたい場合、必要な入力項目を次々とガイドに従って入力して行けば自動的にグラフが書ける、など。
ウイルス(Virus)
コンピュータ・システムに何らかの障害を与える目的で書かれたプログラム。ほとんどのウイルスは、ファイル、レジストリまたはハードウエアに障害を与えることができる。ウイルスは発見が困難で伝染性があり、発見しても取り去ることが困難である。
ウォーム・ブート(Warm Boot)
電源を入れて立ち上げるコールド・ブートとは対象的にソフトウエアのコンピュータコマンドによりシステムを再ブートさせること。
エクストラクト(Extract)
エクストラクトとは、圧縮されたファイルを元の状態に戻すことをいう。「解凍」や「復元」と表現されることもある。
カ行
仮想化(Vertualization)
単一の論理リソースを複数の別のリソースに見せかけたり、その逆を行うこと。1台のサーバ上で複数の仮想サーバを並行動作させる事で省電力化、省スペース化が実現できる。
カード(Card)
通常、コネクタやスロットにプラグするように設計された回路ボードを示す。
カーネル (Kernel)
OSの中核部分をいい、リソース配分、ハードウエア・インターフェース、セキュリティなどの役割を持つ。
簡易障害(Simple Damage)
メディアの障害のうち、OS起動障害等の軽度な障害。
切り出し (Cutout)
削除した痕跡が失われた場合の復元方法。データファイル(エクセル、ワード、JPGファイルなど)本体がもつ固有の特徴を利用してハードディスクをバイナリーレベルで検索して復元する方法。
キガバイト (Gigabyte)
情報の大きさを表す単位。2進法の8桁が1バイトで、これが1000個で1キロバイト、100万個で1メガバイト。10億個で1ギガバイト、1兆個で1テラバイトとなる。慣例で1024で乗じて表す場合もあるが、その場合はそれぞれ、キビバイト(KiB), メビバイト(MiB), ギビバイト(GiB), テビバイト(TiB)という。
クラスタ(Cluster)
ウインドウズはファイルにクラスタ単位でスペースを割り付ける。各々のクラスタは1~64セクタから構成されている。この数はディスクの大きさと型に依存する。クラスタはディスク・スペースの最小単位である。
クラッシュ(Crash)
突然の機能不全(故障・破壊)のこと、OSやプログラム障害の場合にもいわれる。また、ディスク・ドライブもハードウエアの障害でクラッシュする。
グラフィックス・アダプタ(Graphics Adapter)
コンピュータ・モニタ上にテキストとグラフィックスを表示できるようにした拡張カードまたはチップセットで、マザーボードに組み込まれている。
構造損傷(Structur
構造損傷(Structural Damage)
ディスク上の論理構造が壊れたために通常のOS操作等ではディスク上のデータにアクセスできなくなった状態
サ行
システム・レジストリ(System Registry)
各種のソフトウエア、ハードウエア、ドライバなどの設定情報を保存する場所で、OSによりあらかじめ用意されている。新しいハードウエア/ソフトウエアをシステムに加えるたびごとにシステムはレジストリを更新する。
システム・復旧・ディスク(System Rescue Disk)
OSのカーネルがそこからロード(またはブートストラップ)される磁気ディスク(通常ハードディスク)をいう。
ジップ(Zip)
ファイルをジップするとは、それを圧縮した形でライブラリの中に置くことで、それによりディスク・スペースをより少なく使用することになる。
ジャンパー(Jumper)
あらかじめ回路基板上に露出させた端子。
スピンドル(Spindle)
ディスク型記憶装置の中心にある回転軸のこと。ハードディスクの場合、プラッタと呼ばれる回転する円形の板の表面にヘッドでデータが磁気記録されるが、スピンドルはこのプラッタとモーターとをつないでいる。
スロット(Slot)
拡張カード、SIMM、DIMMなどを保持するためのマザーボード上の物理的コネクター。
セクタ(Sector)
ディスク上でデータが記録されるトラック(同心円)を分割した部分のこと。
ソケット(Socket)
プロセッサやチップを差し込むためにマザーボード上に用意された機構。
実行可能(Executable)
すぐに実行できる状態の機械語のプログラムを含むバイナリ・ファイル。MS-DOSとウインドウズではこれらのファイルにファイル名拡張子”.exe”を用いる
周辺装置(Peripheral)
コンピュータにおけるCPUまたはメモリ(RAMとROM)以外の部分で、たとえば、ディスク、キーボード、モニタ、マウス、プリンター、スキャナなど
タ行
テラバイト(Terabyte)
情報の大きさを表す単位。2進法の8桁が1バイトで、これが1000個で1キロバイト、100万個で1メガバイト。10億個で1ギガバイト、1兆個で1テラバイトとなる。慣例で1024で乗じて表す場合もあるが、その場合はそれぞれ、キビバイト(KiB), メビバイト(MiB), ギビバイト(GiB), テビバイト(TiB)という。
ディレクトリ(Directory)
ディスク上のファイルの目次(インデックス)で、通常階層構造で作られている。
デフラグメント(Defragment)
デフラグメンティングは、既存の各々のファイルとフリースペースを一つの連続したセクタにグループ化することでディスク・スペースを整理する。 これにより、アクセス速度が向上することが期待できる。フラグメンティング(断片化)が10%に達する前にデフラグすることが望ましい。
ドライバー(Driver)
ハードウエアの一部とOSや他のソフトウエアとの間のインタフェースをとるように設計されたプログラム
ハ行
バス(Bus)
コンピュータ内の種々の機能ユニットを接続している一組の導線(集積回路のワイヤやコネクタ)。バスにはCPU内のものと、外部メモリや周辺機器と接続するものの2種類ある。バス巾(すなわち平行コネクタの数)は、コンピュータの性能を制限する要因である。
パス(Path)
ファイルの位置のこと。パスはディレクトリやフォルダ名から構成される。
バンク(Bank)
1ブロックのメモリを形成するメモリ・チップやモジュールの集合体。通常1、2または4チップで構成される。
ジャンパー(Jumper)
あらかじめ回路基板上に露出させた端子。
パーティション(Partition)
ディスクの領域を分割したもので、パーティションは通常それ自身のファイルシステムを持っている。
パーティション表(Partition Table)
PCのハードティスクがパーティションと呼ばれる論理的部分に分割されているが、その分割の状態を定義した64バイトのデータ構造。パーティション表はいつもディスク・ドライブの最初の物理セクタ上にストアされる。
ヒート・シンク(Heat Sink)
熱を放散させる目的を持ったチップキャリアまたはソケットにつけられた金属のかたまり。放熱器。
ファームウエア(Firmware)
読み込み専用メモリ(ROM)デバイスに含まれるソフトウエア
ファイル(File)
ディスク上の1単位グループ化されたデータ群で、テキストファイルとバイナリファイルがある。ファイルには、必ずファイル名が付与される。
ファイル・システム(File System)
ディレクトリ群とファイル群を構成化するシステム
ブート(Boot)
コンピュータを立ち上げること。コンピュータが自分で立ち上がり活性状態になるために「自身のブートストラップ(靴の上げ革)により」立ち上がったといわれる。ブートの語源はここからきた。
ブート・ストラップ(Bootstrap)
コンピュータにOSをロードし、初期化すること。通常ブートと省略形で呼ばれる。
ブート・ディスク(Boot Disk)
OSのカーネルがそこからロード(またはブートストラップ)される磁気ディスク(通常ハードディスク)をいう。
フォーマット(Format)
ハードディスク、SDカードなどへデータを記録する論理形式、ファイルや文書の形式。あるいは、OS(Windows,MacOSなど)が記録媒体にデータファイルを保存可能な状態に初期化すること。
フォーマットコラプト(Format Corrupt)
ハードディスクが自らを制御する為の情報を保存する為にディスク上に設けた特別な領域が破壊されたために動作不能に陥った状態のこと。
フォルダ(Folder)
標準のウインドウズ用語として用いられるもので、ファイルやプログラムをある分類でまとめた入れ物。MS-DOSでディレクトリと呼んでいたもの。
物理障害(Physical Damage)
メディアの障害のうち、破損など物理的に故障している事。
物理フォーマット(Physical Format)
ハードディスク等におけるサーボ情報及びシリンダー/ヘッド/セクタと一般的に呼ぶ位置情報を媒体上に書き込む事。
プラグ・アンド・プレイ(Plug-and-Play)
PCに周辺機器を接続した際に自動的にその機器を認識させる規格で、インテル社が提唱した。
フラグメンテーション(Fragmentation)
あるファイルがディスクの一つの連続したエリアでなく、むしろ部分的に分散されて断片化された状態をいう。断片化されたファイルは、連続したエリアのファイルに比較して読み書きスピードが遅い。
プラッタ(Platter)
HDDに使われている磁性体が塗布された円盤状の部品。データが記録される。
ヘッド(Head)
ドライブのメディア上でデータの読み、書き、消去する役目を持つ小型の電磁気デバイス
ボリューム(Volume)
ハードディスク、SDカードなどをフォーマットしたときのデータを記録する領域を表現する言葉。例えば、ハードディスクではCボリューム、Dボリューム等のように複数の領域を設けることができる。SDカードなど取り外し可能媒体は通常1枚1ボリュームとして使用される。
マ行
マザーボード(Motherboard)
PCの心臓部で、CPUやメモリのような中心的要素だけではなくIRQライン、DMAチャネルなども取扱う。
メガバイト(Megabyte)
情報の大きさを表す単位。2進法の8桁が1バイトで、これが1000個で1キロバイト、100万個で1メガバイト。10億個で1ギガバイト、1兆個で1テラバイトとなる。慣例で1024で乗じて表す場合もあるが、その場合はそれぞれ、キビバイト(KiB), メビバイト(MiB), ギビバイト(GiB), テビバイト(TiB)という。
ラ行
リードエラー(Read Error)
メディアにデータが記録されているにも関わらず、セクターに何らかの障害があり読み出せなくなった状態のこと。
レジストリ(Registry)
各種のソフトウエア、ハードウエア、ドライバなどの設定情報を保存する場所で、OSによりあらかじめ用意されている。新しいハードウエア/ソフトウエアをシステムに加えるたびごとにシステムはレジストリを更新する。
ロスト・クラスタ・チェーン(Lost Cluster Chain)
フリーとなっていないが、その中にいかなる既知のデータもないディスク上のクラスタのこと。
論理障害(Logical Damage)
メディアの障害のうち、データ構造、ファイルフォーマット等の構造のみが壊れている状態。
ワ行
ワンチップ(Onechip)
一つのICで構成されたもののこと。フラッシュメモリーディスクの場合、メモリーチップとコントロール部分、データ書き込み部分が一緒になっているもの。この種のメモリーは復旧が難しい。
A~Z
BIOS(Basic Input/Output System)
周辺機器との最低レベルのインターフェイスを準備するOSの一部で、BIOSはコンピュータのマザーボード上のROMの中に収められている。
CMOS(Complementary MOS)
もともとは半導体素子の種類を意味する言葉。この形式の半導体素子は消費電力が少ないことが特徴。
転じてマザーボード上でシステム・パラメータを保存するための(この形式の半導体である)スタティックRAMの意味として用いられることもある。 この場合、CMOSは日付や時間のデータを与えるリアルタイム時計も提供する。
CPU(Central Processing Unit)
中央処理装置のことで、コンピュータ内で全ての命令、ロジックおよび数学的処理を行うプログラマブル・ロジック・デバイス
DMA(Direct Memory Access)
直接アクセス・メモリでコンピュータ内部でのデータの転送を速める。ほとんどのデバイスは専門のDMAチャネルを必要とする。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)
PCの中のメインメモリとして用いられる。現代の高速なプロセッサでは特殊な型のDRAM(例えばEDOメモリ)が開発されている。
DOS(Disk Operating System)
ディスク・オペレーティング・システムで、通常はMS-DOSの略称として用いられる。マイクロソフト社によって開発された。
EIDE(Enhanced Integrated Drive Electronics)
高性能、大容量ドライブを可能にする特殊タイプのアタッチメント・インターフェース仕様
eSATA(external Serial ATA)
Serial ATA(SATA)インターフェースの一種で、外付けHDD等のインタフェースに用いられる。電源を供給したままでの接続・切離し(ホットプラグ)が可能。
ext(extended file system), ext2, ext3, ext4
Linux OS、P-NAS(Personal NAS)などで利用されているファイルシステム。
exFAT(extended File Allocation Table)
Windows Vista SP1で導入されたFATファイルシステム。FAT32の限界である4ギガバイトを超えるサイズのファイルにも対応する。Windows XP, Windows Server 2003 でも更新プログラムをインストールすることで利用できる。
FAT(File Allocation Table)
ファイル割り当て表。ファイルはクラスタ単位でディスクに書き込まれるが、そのファイルがどのクラスタに記録されているかを示す表である。FATはディスクのフォーマット時に初期化され、以後ファイル作成・変更時に更新情報が書き込まれる。FATは最も重要なファイルであり、定期的にバックアップを取るべきである。
FAT32
FAT32は、新しいタイプのFATで大型のハードディスクを取扱えるように設計されている。旧来のFAT(すなわちFAT16)は、2GBのサイズまでの区画しかサポートしていなかったが、FAT32は数千GBまでの区画が扱える。
FDISK
DOSやOSで用いられるディスク区画化プログラムで、マスターブートレコードを生成し、OSが使用できるよう区画をアロケートする。
FORMAT
ディスクのフォーマッティングを実行するDOSフォーマット・プログラム
IDE(integrated drive electronics)
ハードディスク・インターフェイスの1規格で、2台のハードディスクをマスター/スレイブ関係でつなぐ場合に用いる。
I/Oポート(Input/Output port)
I/Oとは、コンピュータとユーザ、ストレージ・デバイス、他のコンピュータまたは外の世界との間のコミュニケーションで、I/Oポートは、このI/Oコミュニケーション・システムの論理チャネルまたはチャネル端点のこと
IRQ (interrupt request)
IRQは、ハードウエア・インタラプション信号の名前、インタラプト(中断)は、通常共有化できないので、デバイスはそれらがプロセッサとコミュニケートするために独自のIRQアドレスを付与する。
NTFS
ウインドウズのNTファイル・システム
POST(power-on self test)
PCが初期化される度毎に、BIOSはPOSTと呼ばれる一連のテストを実行する。このテストにはマザーボード、ビデオ・システム、ドライブ・システムなどが含まれ、全ての要素が安全に使用できる状態かをチェックする。
RAM(random access memory)
データの読書き可能なメモリで、電源を切るとデータは消えてしまう。(揮発性)
ROM(read-only memory)
読み出し専用メモリで、電源が切れても内容は残っている。(不揮発性)
SCSI (small computer system interface)
PCと周辺機器を接続するための標準インターフェース
SDRAM(synchronous dynamic random access memory)
標準のCRAMやEDOメモリよりも高いアクセススピードと帯域幅を持つ高性能DRAMチップ
UUエンコード(UUencode)
Unix上でバイナリ・ファイルをテキスト形式に変換するプログラム