【データ復旧】SSDが認識しない?よくある原因や対処法を徹底解説
近年、SSDが普及し、内蔵型ストレージとしての活用はもちろん、USBメモリ型のポータブルSSDも登場しています。しかし、「パソコンが突然SSDを認識しなくなり、保存してあるデータが取り出せない」といったトラブルに見舞われることも…。
そこで今回は、SSDが認識しない原因と対処法、データ復旧専門業者に依頼するメリットや選び方などについて解説します。
データ復旧を初めて依頼するがどの業者に依頼すればわからない、費用の相場がわからない。そんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
当社A1データは日本で初めてデータ復旧サービスを提供した会社です。データ復旧業界で最も古い業界の長だからこそ、業界のすべての会社の特徴やその会社の実態を把握しています。お客様の壊れた機器の症状と損傷具合から、適切な費用がどの程度でどの業者なら治せるのかをアドバイス致します。
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「SSDが認識しない」ときの症状と原因
SSDがある日突然、いつものように使えなくなってしまうトラブルが発生することがあります。SSDが認識できない理由は何なのか、内蔵型SSDと外付けSSDでよくあるトラブル症状と発生原因について見ていきましょう。
よく見られるトラブル症状
SSDで一般的に見られるトラブル症状には、例えば、以下のようなものがあります。
<内蔵型SSDに見られるトラブル症状例>
- OSが起動せず、BIOS画面など見慣れない画面が表示される
- 突然パソコンの電源が落ちたり再起動したりする
<外付けSSDに見られるトラブル症状例>
- 電源LEDやアクセスLEDが点灯または、アクセス時に点滅しない
- パソコンと接続しているのにSSDを認識しない
- 触ると本体が異常に熱くなっている
<共通して見られるトラブル症状例>
- データの閲覧や保存が行えず頻繁にフリーズする
- SSDの容量が「ゼロ」と表示される、あるいは正しい数値で表示されない
考えられる原因
SSDが認識されない原因を大きく分けると「物理障害」と「論理障害」の2つのタイプがあります。物理障害とはSSDそのものが物理的に故障して生じる障害、論理障害はSSDが物理的には正常なのにファイルシステムなどが損傷して生じる障害です。
それぞれで考えられる原因は、例えば以下のようなものがあります。
<物理障害が原因となる不具合例>
- 接続ケーブルの接触不良や供給されている電力の不足
- 接続端子がサビついたことによる接触不良
- 落雷の影響で生じた過電流・高電圧による故障
- 誤って水をかけるなどによる水没・浸水
- 悪条件下で使用したことによる経年劣化
<論理障害が原因となる不具合例>
- アップデート後のドライバの異常や不具合
- 誤った操作によるデータ削除やフォーマット(初期化)
- ファイルシステムの異常によるファイルシステム破損
- 周辺機器を新たに追加した際、ドライバの影響で発生する不具合
- コンピュータウイルス感染による異常
- 未初期化の機器を使用したことによる認識の不具合
認識しなくなったSSDからデータを復旧する方法
トラブルによって認識しなくなったSSDからは、永遠にデータを取り出すことができないのでしょうか?
SSDに記録されたデータはトラブルが起きた時点で完全に消失してしまっているわけではありません。必ず復旧できるとは限りませんが、トラブルの原因を解消することでデータを救出できる可能性があります。
ここからは、一般的なデータ復旧方法を2つご紹介します。
データ復旧ソフトを使う
自分でもできるデータ復旧方法として、データ復旧ソフトを使った復旧方法があります。ただし、データ復旧ソフトによって対応OSやメディアの種類が異なることや、物理障害の場合には対応できないという点には注意しましょう。
使用手順は以下のような流れです。
- 障害のあるSSD以外の別のメディア(外付けSSDなど)を用意する
- 別メディアを使って、公式サイトなどからソフトウエアをダウンロード・購入する
- 別メディアと障害のあるSSDをケーブル接続し、データ復旧ソフトを実行する(初回設定が必要な場合があります)
- スキャンしたデータの中から復旧可能なデータを確認する
- データ復旧ソフトの指示に従ってデータの復元を行う
- 復元できたデータを保存する場所を選択して保存する
データ復旧ソフトを使う場合には、障害のあるSSDではなく、必ず別のメディアを用意してそちらへソフトウエアをダウンロードして実行するようにしましょう。障害のあるSSDを使うと、救出したいデータを上書きしてしまう恐れがあるためです。
データ復旧ソフトについて詳しくは以下の記事でも解説していますのでぜひご覧ください。
SSDメーカーや専門業者へデータ復旧を依頼する
SSDメーカーの中には、自社または提携会社などでデータ復旧サービスを提供している場合があります。また、データ復旧を専門に行っているデータ復旧業者へ依頼するのも一つの方法です。
データ復旧を依頼する流れは以下のようになります。
- 公式サイトの問い合わせフォームまたは電話でデータ復旧の相談・申し込みをする
- データ復旧したいSSDをメーカーや専門業者へ送付する
- メーカーや専門業者にSSDが到着後、診断・調査を実施してもらう
- 診断・調査の報告、料金や納期見積もりを受け取り、依頼するかどうか決める
- 依頼後、メーカーや専門業者で復旧作業を行う
- 復旧完了後、救出したデータを配送などで受け取る
料金支払いのタイミングは会社によって異なります。どのタイミングで料金支払いが発生するのかは、事前に確認が必要です。データ復旧できなかった場合には料金不要になる「成功報酬型」の料金形態をとっている業者の場合は、復旧後に料金を支払う流れが多いでしょう。
なお、データ復旧サービスはSSDを交換・修理するサービスではありません。取り出したデータは別メディアに保存して返却されるサービスです。
データ復旧サービスについて詳しくは以下の記事でも解説していますのでぜひご覧ください。
データ復旧ソフトでSSDのデータ復旧を行うときの注意点
データ復旧ソフトを使った復旧方法であれば、個人でもデータ復旧を試みることは可能です。ただし、注意点がいくつかあります。
ここでは、データ復旧ソフトを使ってSSDに入っているデータを復旧させる際の注意点について解説していきます。
データ復旧ソフトが使える場合と使えない場合がある
データ復旧ソフトを使用してデータを取り出す場合、「どのような状況でもデータ復旧ソフトが使えるわけではない」点に注意が必要です。
データ復旧ソフトが「使える場合」「使えない場合」についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)データ復旧ソフトが使える場合
データ復旧ソフトが使えるのは基本的に「論理障害」の場合です。例えば、以下のようなケースが該当します。
- ゴミ箱を空にした直後
- 大事なメールを消してしまった
- 誤って初期化(フォーマット)した
- 必要な文書ファイルや動画データを誤って削除した
- ファイルが壊れているとエラー表示が出る
つまり、ユーザーが誤って操作したことによってデータが消えているように見えている場合や、SSD本体は正常に動作していてもファイルを読み出せなかった場合などは、データ復旧ソフトを使ってデータを取り戻せる可能性があるということです。
なお、データ復旧とは損失したファイルを取り戻すことを指しますが、「ファイルが壊れている」場合は「壊れたファイルのまま」回収します。壊れて読み込めないファイルを正常に開くようにするにはファイルを修復する必要があり、データ復旧とは別の機能になります。
ファイル修復機能は全てのデータ復旧ソフトに搭載されている機能ではありませんが、修復機能が付いているか事前にチェックしてみるといいでしょう。
(2)データ復旧ソフトが使えない場合
データ復旧ソフトは「物理障害」には対応していません。例えば、以下のようなケースが該当します。
- SSDを搭載したパソコンに誤ってジュースなどをこぼした
- SSD内蔵のパソコンや外付けSSDを机から落としてしまった
- 湿気が多い場所で使っていたSSD機器が結露してしまった
- 長年使い続けていたSSDが突然起動しなくなった(経年劣化)
上記のケースの場合、SSDが機械的な不具合を起こしてしまい正常に動作しない状態です。こうなるとデータ復旧ソフトでは対応できません。
状況がより深刻になってしまう恐れもある
データ復旧ソフトを使用すると、障害のあるSSDに対してスキャンやデータのリスト化、データ復旧などの作業を施すことになります。故障の原因や度合いによっては、その工程でSSDに負荷をかけてしまったり、致命的な対処をしてしまったりすることも考えられます。
エラーやファイルの損傷が修復できないだけでなく、状況がより深刻になる恐れがあるため、パソコンやソフトウエアの知識がない状態でデータ復旧ソフトを安易に使用するのは避けたほうがいいでしょう。大切なデータを復旧したい場合には、データ復旧専門業者への依頼がおすすめです。
データ復旧業者に依頼するメリット
SSDのデータを救出したい場合、大切なデータであるほどデータ復旧業者に依頼する方法をおすすめします。物理障害の場合でも復旧を試みてくれますし、専門業者ならではのノウハウや実績があるからです。
ここからは、データ復旧業者に依頼する主なメリットについてご紹介します。
自分で対処するよりもデータ復旧できる可能性が高い
多くのデータ復旧ソフトは「システムファイルの破損」「人為的なミスによるデータ削除」など軽度な論理障害を想定しています。物理障害はもちろん、重度の障害には対応できない可能性があります。さらに、データ復旧ソフトの使用によって、SSDで発生した症状をさらに悪化させてしまう恐れもあるのです。
データ復旧業者であれば、データ復旧に関する専門知識を持っており、取り扱った実績も豊富。必ず復旧できるとは限りませんが、少なくとも専門知識がない人が試みるよりは復旧できる可能性が高まるといえるでしょう。
物理的に壊れたSSDでも対応可能な場合がある
先にも触れましたが、SSDの障害タイプには物理的に壊れてしまう物理障害があります。例えば、コネクタ部分や基板の剥がれなど外見的な破損、そして見た目では判らない基盤などの内部破損です。これらの原因には、水没や落下、書き込み回数の上限による経年劣化などが挙げられます。
SSDが物理的に壊れてしまったときには、SSD本体の分解や、データが救出できるように一時的な修理が必要です。データ復旧業者であれば、専門機材・設備を用いた分解・修理が可能となり、データ復旧の可能性が高まるといえるでしょう。
自分で対処するより時間が節約できる
データ復旧ソフトでの復旧が可能なケースでも、準備や作業完了までに時間を要する場合もあります。最近のSSDは大容量化が進んでいるため、場合によってはソフトウエアの選定から実際の復旧作業まで少なくとも数日以上かかるでしょう。しかも、時間をかけたとしてもデータ復旧できるかどうか素人には判断できません。
その点、技術やノウハウがあり、設備も整っているデータ復旧業者に依頼すれば、故障した原因や発生している症状に合わせた適切な復旧作業が行われます。自分であれこれ復旧ソフトを試すよりも、スピーディかつ安全にデータ復旧を試みることが可能です。
データ復旧業者に依頼するデメリット
SSDのデータ復旧を専門業者に依頼するメリットはご紹介した通りですが、必ずしも最適な選択とならない場合もあります。メリットとともに、データ復旧業者に依頼するデメリットについても理解しておきましょう。
データ復旧ソフトよりもコストがかかる
デメリットの一つは費用面です。データ復旧業者に依頼する場合、障害レベルによって異なりますが、数万円程度の復旧費用がかかるのが一般的です。データ容量や重度障害の場合には10万円以上になるケースもあります。
一方、市販されているデータ復旧ソフトを使えば、1万円程度で済むでしょう。無料版で復旧できる場合には費用はかかりません。パソコンの知識を有していて、SSDの障害が軽微な論理障害であれば、データ復旧ソフトを試してみるほうが安く済んでしまいます。
信頼できる業者選びが難しい
多くの人は、普段からデータ復旧業者と付き合いがあって「信頼できる専門業者はこの会社」と決めていることはないでしょう。データ復旧が必要なトラブルが発生して初めて、専門業者を選ぶことが圧倒的に多いと考えられます。
そのため、トラブルに見舞われて冷静さを失った状態で慌てて専門業者を探してしまい、「技術力が伴わない復元業者に依頼してデータ復旧が失敗に終わった」「データ復旧の見込みがないにもかかわらず、高い復旧料金を請求された」など、満足のいかない業者選びになってしまうこともあります。
トラブル発生時、SSDのデータがすぐに完全消失してしまうことはあまり考えられません。まずは冷静になって、慌てずに、信頼できる専門業者を選ぶようにするのが大切です。
データ復旧業者を選ぶ際のポイント
たくさんあるデータ復旧業者の中から、信頼できる業者を選ぶにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、データ復旧業者を選ぶ際に注目すべきポイントを解説します。
技術力の高さ
データ復旧に関して高い技術力を持つ専門業者を選べば、それだけデータ復旧の確率が高まるといえます。ただ、データ復旧の「技術力」を判断するには、総合的な判断が必要で、安易に決められるものではありません。
例えば、データ復旧業者の中には「データ復旧率」が高いことを宣伝文句にしている業者がありますが、これには注意が必要です。「データ復旧率」には統一の定義があるわけではなく、業者ごとに自由に算出して都合良く宣伝することも可能だからです。
「データ復旧率=技術力が高い」とは限らないことを理解した上で、データ復旧実績や設備などの情報をもとに総合的に判断するのが大切でしょう。
納得できる料金説明
データ復旧を専門業者へ依頼した場合、適切な業者であれば、まずは無料で診断・調査を行って料金や納期予定の見積もりを出してくれます。その後、正式に依頼してデータ復旧作業にとりかかり、料金が発生します。
これらの料金が明確で納得できる内訳や金額であることや、支払いタイミングについてもきちんと説明のある業者へ依頼しましょう。なお、データ復旧業者の料金形態は主に以下の4つに分類されます。
- 前払い型:診断・調査後、見積もり料金を前払いして、復旧作業に着手する
- 後払い型:診断・調査後の見積もり料金を、復旧作業完了後に後払いする
- 一律料金型:あらかじめ決められた故障の症状などによって一律固定料金になっている
- 成果報酬型:データ復旧に成功した場合のみ料金が発生する
対応スピードの迅速さ
SSDが認識できないトラブルが生じたら、少しでも早く復旧したいものですし、仕事で使っているデータであれば、早期にデータを復旧しないと業務が遅延しかねません。そのため、対応スピードも業者選びのポイントとなります。
問い合わせが24時間対応かどうかや、復旧前の診断・調査にかかる日数などが、対応スピードにかかわる事項です。特に、技術力が高い業者はデータ復旧のノウハウを持っているため、対応が早い傾向といえるでしょう。
セキュリティ対策の充実度
仕事で使っているSSDには、個人情報や仕事上の機密情報など、重要データが保存されていることがあります。そのため、法人や個人にかかわらず、復旧作業時に情報を正しく取り扱ってくれる業者を選ぶことは重要なポイントです。
セキュリティ対策の充実度は、設備や取得している認証などからもうかがえます。設備面では、データ復旧作業を行う専用施設を保有しているなど物理的なセキュリティ対策があるかどうか。取得認証では、国際標準規格の「ISO27001」(ISMS)取得や、日本産業規格の「Pマーク」(プライバシーマーク)の取得などが挙げられます。
認識しないSSDに保存したデータは取り戻せる!
近年、普及が進んでいるSSDですが、「突然認識しなくなった」「故障してしまった」などのトラブルによって、保存していたデータを読み込めなくなってしまう場合があります。大切なデータであるほど慌ててしまうものですが、まずは冷静になって、対処法を検討するようにしましょう。
可能な限り安全にデータ復旧を試みたい場合には、専門知識を持った信頼できる業者へ依頼するのがおすすめです。SSDのデータ復旧なら、SSDのデータ復旧のスペシャリストがいるA1データへお気軽にご相談ください!