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データ復旧は恥ずかしい?業者に依頼するとデータを見られるのか

突然、パソコンに不具合が発生して、保存してある大切なデータの読み込みができなくなってしまうことがあります。対処法としてデータ復旧業者へ依頼する方法がありますが、「記録しているデータは見られてしまうのか?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、業者へ依頼する際「データ復旧作業時にデータは見られるのか?」をはじめ、データ復旧についてよくある質問などについて解説します。データ復旧業者への依頼を検討している方は、ぜひご参考にしてください。

データ復旧はどの業者に依頼すればいいの?そんなお悩みを解決します。

データ復旧を初めて依頼するがどの業者に依頼すればわからない、費用の相場がわからない。そんなお悩みをお持ちの方はいませんか?
当社A1データは日本で初めてデータ復旧サービスを提供した会社です。データ復旧業界で最も古い業界の長だからこそ、業界のすべての会社の特徴やその会社の実態を把握しています。お客様の壊れた機器の症状と損傷具合から、適切な費用がどの程度でどの業者なら治せるのかをアドバイス致します。

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HDDやSSDなどのデータ復旧や修理で中身のデータは見られるの?

パソコンの内蔵・外付けHDDやSSDなどが故障したときに、データの復旧を専門業者に依頼する方法があります。しかし、「プライベートの情報を見られたら恥ずかしい…」「重要データを見られてしまうかも…」と考えて、依頼をためらう方も少なくありません。

普段、パソコンに保存していて第三者に見せることがないデータの種類には、クレジットカードの使用履歴などの個人情報や家計簿、家族・パートナーとの思い出の写真、仕事で使用しているパソコンであれば進行中のプロジェクトや財務状況などの機密事項が挙げられるでしょう。

ここでは、内蔵・外付けHDDやSSDなど記録媒体のデータ復旧や修理を業者へ依頼すると、中身のデータは見られてしまうのかを解説します。

データ復旧時に行うのはファイル構造検証のため、基本的に心配は不要

結論から言えば、DRAJ(後ほど解説するデータ復旧業界の団体のこと)に加盟しているような信頼度の高いデータ復旧業者では、保存しているデータの内容をいちいち見られることはないでしょう。

専門業者がデータ復旧を行う際は、記憶媒体のファイル構造を検証して不具合を確認し、システム構造が正しい位置にあるかを判定します。この作業は、私たちが正常時に行っているような、パソコンのアプリケーション上でファイルを開くような操作とは異なります。

1日に何件もデータ復旧を行う専門業者が、データ復旧するたびに何百万、何千万のファイルを一つ一つ開いていたら、いくら時間があっても足りません。つまり、ファイルを1つずつ開いて「ファイルの中身(ファイルを開いた内容)」をチェックすることはしないのです。

例外として、依頼時に「ドキュメントフォルダにある○○というファイルを復旧させたい」といった、特定のファイルの復旧要望がある場合には、専門業者も復旧作業にあたって該当ファイルの内容を見ることになります。
ただし、このような状況でファイルの内容を見たとしても、適切な専門業者は、しかるべき情報セキュリティ方針に基づき作業を行い、その内容を外部へ漏らしたりすることはありません。

悪徳業者に誤って依頼した場合にはリスクがある

データ復旧専門業者の中には残念ながら「悪徳業者」と呼ばれる業者もあります。
特徴としては、「合理的根拠のない高いデータ復旧率を宣伝してお客様を集めている」「難易度の高い復旧障害を実績から除いて公開している」「データ復旧が成功しなかったのに、診断料などの名目で高額な請求をする」などが挙げられます。

こうした業者へ依頼してしまうと、料金面での不利益を被ることはもちろん、預けた記憶媒体を取り扱うセキュリティ面でもきちんとした体制を整えているのか疑わざるを得ないでしょう。
信頼度の高い業者を探すには、公式サイトなどで復旧実績や具体的な事例のほか、情報セキュリティの規格認証を取得しているかなどにも着目しましょう。

また、データ復旧業界の団体である一般社団法人日本データ復旧協会では、データ復旧ガイドラインや会員企業の情報などを公表していますので、参考にするのもおすすめです。

■一般社団法人日本データ復旧協会
わたしたちはデータ復旧業界の健全化を目指します。 | 日本データ復旧協会-DRAJ

メーカー修理だと見られる心配はないがデータ復旧できない

データ復旧を依頼する際に注意しなければならないのは、「機器修理サービス」と「データ復旧サービス」とでは、サービスの目的が違う点です。

パソコンなどが故障してデータが読み出せなくなった場合、購入したメーカーへ修理に出すことも検討するでしょう。しかし、メーカーが行う機器修理は、内蔵・外付けHDDやSSDなどの記憶媒体の「機能を回復させる」ための修理や部品交換などであり、保存されているデータの復旧作業ではありません。

修理内容によっては保存されているデータを消去しないで作業が進められる場合もありますが、保存データや設定情報の保持は保障されません。多くの場合、工場出荷時の初期状態で返却されることが多いでしょう。そのため、メーカーからは、必ず「依頼前にデータのバックアップをとってください」旨の注意が告知されています。

つまり、メーカーで修理を行う場合、データを見られる心配はありませんが、「メーカー修理に依頼する=データが消去される場合もある」ことを依頼者も承知の上、ということになるのです。

見られたくないから自分でHDDやSSDのデータ復旧をする方法

ここまで、データ復旧の専門業者へ依頼する場合に「データを見られるのか?」について見てきました。一方、大切なデータが入っているHDDやSSDを「人に預けるのは恥ずかしいので自分で復旧したい」という場合には、どのように復旧を試みればいいのでしょうか?

ここからは、自分で内蔵・外付けHDDやSSDのデータ復旧をする方法について解説します。

方法①:データ復旧ソフトを使用する

自分でデータ復旧を行う方法として、市販されている「データ復旧ソフト」の利用が挙げられます。データ復旧ソフトをインストールした外部メディアを、データが保存されているメディアへ接続し、データ復旧ソフトを起動してスキャンを実行すると復旧可能なファイルのリストが表示される、という使い方が一般的です。

ただし、データ復旧ソフトによって、対応OSやメディアの種類、できることが異なるので、目的に合わせて選ぶ必要があります。

また、データ復旧ソフトの中には無料版を提供している場合もありますが、有料版と比べて機能や復旧容量などを制限していることもあり、注意が必要です。サポートも無料版では受けられないことが多いため、無料だからといって十分な下調べをしないでソフトを使用するのは避けましょう。

方法②:データを復旧できる保障はない

市販のデータ復旧ソフトであっても、必ずデータ復旧できる保障はありません。データ復旧ソフトを使用したことでさらに障害が深刻化してしまい、データ復旧の難易度が上がってしまうといった恐れもあるのです。

もちろんデータ復旧業者であっても100%復旧できるわけではありません。しかし、データ復旧を試す回数が増えるほど、障害が悪化することも考えられます。手軽に自分で扱える無料版のデータ復旧ソフトをあれこれ試してしまい、データ復旧業者でも復旧が不可能な状態まで進んでしまうこともあり得ます。

自分でデータ復旧を実施する際は、保存されたデータの重要性とデータ復旧ソフトを利用するリスクを踏まえた上で検討するようにしましょう。

方法③:物理障害が原因だと自分でのデータ復旧は難しい

内蔵・外付けHDDやSSDなどの記憶媒体の障害の種類は、大きく「物理障害」と「論理障害」の2つのタイプに分けられます。

物理障害とは、記憶媒体の物理的な不具合のことです。例えば、水没や落下、経年劣化などにより、記録領域が傷ついてしまったり内部パーツが正常に動作しなくなってしまったりした状態が挙げられます。

一方、論理障害は、記憶媒体の物理的な損傷はなく、ファイルシステムの破損や不具合が発生したことでデータが読み取れなくなった状態です。誤ってデータを削除したり記憶媒体をフォーマットしてしまったりした人為的なミスも論理障害に分類されます。

物理障害と論理障害を比べると、一般的には、物理障害の方が復旧にかかる手間がかかります。記憶媒体を開封や分解して調査・作業する必要がある故障であれば、専門の機器や道具、それを扱う知識や技術を要するため個人によるデータ復旧はほぼ不可能です。

データ復旧についてよくある質問

データ復旧業者へ復旧作業を依頼する際、適切な業者であればデータの内容が外部へ漏れることはありません。ここで改めて、データ復旧時に「中身を見られるかどうか?」に関するよくある質問についてご紹介します。

Q:復旧業者はデータを見ないでどのように復旧作業をしているの?

データ復旧作業者は、一つ一つのファイルを、アプリケーションを開いて確認しながら作業することはしていません。ファイル構造を検証して不具合を確認するサンプリング検証を行い、「ツリー状のディレクトリ構造」をチェックしてデータ復旧を試みます。

つまり、私たちが普段パソコンで作業してデータを保存したり開いたりする(データの中身を見る)こととは、異なるアプローチをしているのです。

Q:データを見ずに復旧したデータは開けないことがあるのでは?

データ復旧業者は、「ツリー状のディレクトリ構造」をチェックして復旧作業を行います。作業時にはフォルダ名やファイル名が検出されますが、この際、フォルダやファイルの「サイズ」を確認して、データが開けるか・開けないかを確認する方法があります。

通常、HDDなどに保存されているファイル情報にはファイルサイズも記録されています。例えば、データが壊れているファイルは、ファイル名が表示されていてもファイルサイズ「0kB」と表示される可能性が高いです。このように、データ復旧により救出したファイルサイズを見極めることで判別が可能です。

なお、A1データでは、ファイル内に存在するリードエラーを検知し、リードエラーがあるファイルを弾く独自のツールを使用して精度を高めています。

Q:復旧したデータに違法なものが入っていたらどうなる?

通常、データ復旧業者が「データがどのような内容か」を確認することはありませんが、復旧作業の過程でディレクトリ構造をチェックして、フォルダ名やファイル名は確認できる状態になります。この際、もし記憶媒体に違法なデータが入っていたことに気づいた場合には、法令遵守の観点から通報するなどデータ復旧業者がしかるべき対応をとることはあるでしょう。

違法データにあたる代表例には以下のようなものがあります。

  • 児童ポルノデータ
  • 盗撮データ
  • 著作権を侵害するデータ
  • 違法コピーや違法ダウンロードしたデータ

所持しているだけでも法律違反となるものもあるため、データ復旧業者は法律に抵触しないよう「復旧依頼書」などでデータの所有者を確認しておくとともに、契約書に違法データが見つかった際は即座に契約解除するなどの事項を設けていることも多いのです。

大切なデータを救出したい場合は信頼できるデータ復旧業者に依頼しよう

大切なデータが記録されている内蔵・外付けHDDやSSDなどの記憶媒体が故障してしまったら、なんとかしてデータを救出したいと思うことでしょう。「人に見られると恥ずかしい…」「仕事上の機密データなので人に見せたくない…」という場合でも、今回ご紹介してきたように適切なデータ復旧業者であれば心配ありません。

自分でソフトを使ってデータ復旧を試みる方法もありますが、大切なデータであるほど専門技術を持った信頼できるデータ復旧業者へ依頼するのがおすすめです。

A1データでは、確立された情報セキュリティマネジメントシステムを継続的に監査・改善・維持しています。他人に見られたくない気密性の高いデータは、機密保持契約の用意もあるA1データにお任せください!