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RAIDの再構築(リビルド)失敗でデータ消失を防ぐためには

RAIDのリビルドには失敗のリスクが!

RAIDを構成するHDDの1つが故障!しかし、心配いりません、壊れたHDDを交換してリビルドすれば元どおり!
確かにそのとおりなのですが、リビルドはそんな簡単な話ではありません。リビルドにはさまざまな落とし穴があり、失敗すると最悪、データの復旧ができなくなってしまいます。
ここでは、単純にはいかないリビルドについて、詳しくご紹介します。

リビルドとは?

RAIDは複数のHDD(ハードディスク)やSSDを組み合わせて、1つのドライブとして認識させる技術です。構成するHDDの1台に故障などのトラブルが生じても、システム自体は稼働し続けることができる冗長性があります。そして、トラブルの生じたHDDのデータを別のHDDに復元し、システムを復旧することを「リビルド」といいます。

家庭用NAS製品で普及するRAID

RAIDの身近な例を挙げると、最近はRAIDを使用した家庭用のNAS(Network Attached Storage)製品が普及しています。NASは、パソコンではなくネットワークに直接接続して使用するHDDです。家のLANに接続すれば、各自のパソコンからNASにアクセスすることができるため、家族で簡単にデータを共有することができます。また、設定をすることで、外出先からもNASにアクセスすることが可能です。小規模の会社でも、重要なデータの保存先として家庭用のNASを使用している例もあります。
このように、NASは一般的になってきているため、RAIDやリビルドに詳しくない人が、誤操作でデータを壊してしまったというトラブルが増えているのです。

「リビルドをすれば簡単にデータが戻る」には注意!

多くの製品の取扱説明書やウェブサイトには、内蔵のHDDにトラブルが生じた際には、リビルドすることでデータが元に戻ると記述されています。しかし、実際にはリビルドは簡単ではなく、リスクの伴う作業なので、注意が必要です。

構築と復旧はまったく違います

RAIDは、LinuxやUnixといったOSを使用していることが多いため、一般的なユーザーにとって、データの復旧は困難です。RAIDを構築できたからデータ復旧もできると思い、自分でデータ復旧を試みる人もいますが、RAIDを構築するのとデータを復旧するのでは、必要な技術がまったく異なります。機器やトラブルの種類によっても対処法が異なるため、自分で行う場合はそれだけ慎重にならなければなりません。
取扱説明書を見ながらリビルドを行ったとしても、途中でうまくいかなくなることもあります。そんなときに素人判断で不用意な操作をして、データ復旧をより困難な状況にしてしまうということも少なくありません。

お問い合わせ・お見積もりは無料で24時間受付しておりますので、お気軽にご相談ください。

それでもリビルドをするのであれば…

前項でお伝えしたように、リビルドにはリスクが伴いますが、ご自身でできないこともありません。復旧業者に依頼することなく、RAIDの故障に自分で対応できればそれに越したことはありません。
ここでは、ご自身でリビルドを行う際に、特に注意していただきたい点についてご紹介します。

故障したHDDのシリアル番号を控える

まずは、故障したHDDがどれなのかシリアル番号を控えましょう。シリアル番号を控えておくことで、正常なHDDを誤って交換してしまうミスを防ぐことができます。

システムを停止してから行う

RAIDを稼働させながらHDDを交換することを、「ホットスペア」といいます。ホットスペアの際に特に気を付けなくてはならないのが、稼働中の正常なHDDを誤って取り外してしまうことです。
システムが停止していれば間違って外してしまっても大事には至りませんが、もしも稼働中の物を外してしまうと、データの紛失やHDDの故障を起こしかねません。自信がない場合は、システムを停止した状態で行うことをおすすめします。

HDDの順番を間違えないよう注意する

リビルドでは、故障したHDDを新しい物に交換しますが、その際に、HDDの順番を間違えないように再構築する必要があります。順番を間違えて構築してしまうと、元のデータが誤った構成情報で上書きされてしまい、データ復旧が難しくなってしまいます。

RAIDのHDDをパソコンには接続しない

RAIDで不具合が生じたHDDを直接パソコンに接続して、データの復旧を試みようとする人がいます。しかし、RAIDは複数のHDDを1つのHDDとみなしてデータを保存しているため、そのうちの1つを取り出してもデータを見ることはできません。
さらに、HDDをパソコンに接続すると、フォーマットを促すメッセージが現れます。そこで、誤ってフォーマットを実行してしまったら、データがすべて消去されてしまうため、さらに復旧は困難になります。

HDDの寿命によるリビルドは特に注意

リビルドをしているあいだもデータにはアクセスできますが、リビルドの最中にはデータにアクセスしないようにしてください。仕事などでどうしてもそのデータが必要で、リビルド中でもアクセスせざるをえないこともあるかもしれませんが、先にも述べたように、リビルドは非常に負荷のかかる作業です。データにアクセスすることがさらなる負荷となり、それがリビルドの失敗を引き起こす可能性もあります。 また、リビルド中のシステムダウンなども禁物です。

冗長性が特徴であるRAIDですが、HDDの故障は避けられません。そのため、トラブルで大事なデータが失われないよう、特に重要なデータは日頃から別のディスクにバックアップを取っておくことをおすすめします。週に1度でもバックアップを取るようにすれば、ある程度データは守ることができます。さらに、リビルド中にデータが必要な際にも、バックアップデータを使用することでリビルドを邪魔せずに済みます。

A1データのNAS復旧作業の特徴

RAIDを復旧する上で欠かせないリビルド。そのリビルドを自分で行うことが、どれほどリスクの高いものなのかご理解いただけたでしょうか。大事なデータを損なわないため、HDDに不具合が生じた際は、データ復旧業者に依頼するのがいいでしょう。

A1データは、NASを開発している各メーカーと提携しているため、システム構造を熟知しており、あらゆる製品への対応が可能です。また、復旧を行うのは、高度な専門知識を持つ、実績のあるエキスパートです。大事なデータの復旧でお困りの方は、A1データにご依頼ください。